抗がん剤治療と副作用の話

そういえば書こうと思っていながら忘れていました。

一応事前に断っておきますが、以下に出てくる投薬サイクルや入院期間、副作用およびその対処法等はあくまで私の場合であり、個人差があります。ご了承ください。

私が現在服用している抗がん剤は「ティーエスワン」といいます。錠剤タイプの経口薬で、主治医・O先生によりますと、「効果が高い上に副作用は非常に少ない(弱い)」そうです。本来とても画期的らしいのですが、世界的に見れば各国の事情によりまだまだ導入は遅いとのこと。まあそれはともかく。

私はこのティーエスワンを4週間飲んで2週間休み、また4週間飲んで2週間休み…というサイクルでやっています。このサイクルを「○○クール」ともいいます。

で、これとは別にティーエスワンの2週間目から点滴の抗がん剤「シスプラチン(CDDP)」の投与(以下、化学療法)をやっていました。
理由は後述しますが、このために毎回2週間ほど入院していました。

さて、このシスプラチン。ちょっと検索すればいろいろな記事がヒットするのですぐにお分かりになるかと思うのですが、激烈な副作用を持つ抗がん剤として有名です。
私は初回の化学療法の際、投与から4日後に副作用が出ました。抗がん剤の副作用として一般的に想像されるような「脱毛」はほとんどなかったのですが、とにかく強烈な「吐き気」と「倦怠感」を催すためまともに食事が取れず、ろくに起き上がることができません。これが約1週間続きます。こういった副作用を抑えるための吐き気止めやステロイド剤を飲んでさえ、です。

後悔こそしないものの、はっきり言って地獄でした。しかもこの時はオーケストラの仕事も重なってましたから、精神的にも参ってしまいましたね。

これを踏まえ、2回目の化学療法ではきちんとした事前対処をしたのでほとんど副作用らしい副作用もなく、初回と比べれば天と地の差でした。
ちなみに、3回目の入院の際は2回目と同様の対処法でしたが、けっこうきつかった。出ないといいなあ。

ところで、先ほど画期的と書いたティーエスワン、これにもやはり重大な副作用があります。
それは何かと言いますと、「味覚が変わる」ことです。これはもう驚くほど変わります。

私は「噛んでいると味がなくなってしまうような食べ物」がダメになってしまいました。例を挙げるなら、うどんとかパスタとか。とろろソバはギリギリセーフです。ラーメンはまあまあ食えます。

また、脂っこいもの、特に揚げ物が匂いの時点でダメになってしまいました。この時期はカキフライがおいしいはずだったんですけどねえ。

この副作用、食べることが大好きだった人ほどつらいと思います。

というわけで、抗がん剤治療と副作用についてつらつらと書いてきました。
もうお分かりになると思いますが、私には化学療法を積極的におすすめすることはできません。それほどまでにキツいです。さらに言うなら人間のやることじゃない。しかし、少しでも完治・延命の可能性を探りたいという方には、主治医の先生とよく話し合った上で、相応の覚悟を持って受けていただきたいとアドバイスいたします。

私の胃がんに関する記事は、次回で最後にします。