EASTWEST Composer Cloudの意義-序章-

先日書いたEASTWESTの「Composer Cloud」について、もう少しいろいろ語ってみたいと思います。

まずは序章として現状把握から。

最近はPCソフトウェア全般でサブスクリプション、つまり月額課金制が主流になってきました。
毎月決まった金額を支払うことで、常にそのソフトの最新版が使えるようになるというものです。

逆の言い方をすれば、そのソフトを使い続ける限りは際限なく金を支払わなくてはいけないため、「税」とか「お布施」などとも呼ばれています。

このサブスクリプション制度を導入して話題になったのは、アドビです。

デザイン業界のデファクトスタンダードとしての地位は盤石ながら、価格が大きな壁となって新規ユーザーの参入を阻んでいました。
そこでアドビが繰り出したのが「Creative Cloud」。
アドビのソフト、しかも最新版がすべて使えて、さらにオンラインストレージも付いてくるとあれば月々5,000円なんて安いものでしょう。

実際、当時私の周りでも「PhotoshopのためだけにCreative Cloudに手を出してしまった」、「アドビ税支払い完了」みたいなツイートをかなり目にしましたので、この施策は大成功だったと言えるんじゃないでしょうか。

お次はマイクロソフトのOfficeシリーズです。
全パソコンユーザーと表現して差し支えないほど広いユーザー層を擁しているにも関わらず、やはり決して安くはない値段設定。
さりとて、いくら互換性があるとはいえサードパーティーのアレやOpenOfficeでは帯に短しタスキに長し。

そこで登場したのが「Office365」です。
プログラムの基本的な内容はCreative Cloudと同じですが、こちらはなんとブラウザ上でも動作して、PCアプリ版とほぼ同様の機能が使えるっていうね。すごいやつだよ、あんちゃん!

そんなこんなで、業界のいわゆるデファクトスタンダードがサブスクリプションに移行していく様を目の当たりにしていた私は、きっとDTMソフトもこうなるに違いない、いやむしろこうなってくれと心の底から願っていたのでした。

しかし…。

後半へ続く。(CV:キートン山田)

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