前回の続きです。
さて、退院後、私は5月をもってフリーランスとなりました。
基本的に毎日そこそこ仕事があり、じわじわとペースを上げていた7月4日の夕方のことでした。
以前から何かとお世話になっている会社のオフィスで休憩していたところ、また悪夢の貧血ショックに襲われました。
何とかやり過ごそうと会社のトイレを借りてしゃがみ込んだところ、結局そのまま立ち上がれず…。
何とか体が落ち着いたタイミングでかかりつけの総合病院に直行し、胃カメラを受けたところ、もはや胃の中は血の池だったようです。
「あの分だと、ちょっと咳き込んだだけで大吐血してたと思う」とは、主治医のO先生の弁。
とりあえず止血は成功し、出血性胃潰瘍としてあえなく入院となったのであります。
さて、この胃潰瘍は二つの点でかなり特徴的でした。
- 「超」難治性である
- 潰瘍の位置が珍しい
まず、しつこく出血するし薬が効きにくい、ということです。どの先生も口を揃えて「たかが潰瘍、薬を飲んでいればすぐに治る」とおっしゃるのですが、私の場合は薬を飲んでいてこのザマです。
次に、胃潰瘍というのは多くの場合胃の幽門、つまり下側の方にできることが圧倒的に多いそうなのですが、私の場合は噴門、つまり上の方にできている。これは珍しい。
そこでO先生はある決心をします。
“胃がん発覚に至る経緯3-1” への1件の返信